FBAの商品登録時に「危険物情報を追加」で電池情報と製品規制情報を「いいえ」にしてもこのような画面が表示されFBA納品ができないことがあります。
危険物審査中の商品と表示され、「保存して次に進む」をクリックしても画面が切り替わらずFBAの商品登録ができない状態です。
今回はこのように「危険物審査中の商品」と表示されたときの対処方法とFBA納品する方法について解説していきます。
※危険物情報を提出しても危険物審査が完了しない事象が発生しています。2018年7月25日に対策を追記しましたので同じような事象で困っている方はご確認ください。
目次
危険物とは?
Amazonでは消防法、国際航空運送協会(IATA)によって輸送が規制されている商品を危険物として管理しています。
主にシャンプーやトリートメントなどのビューティカテゴリに多くみられます。
危険物に指定されている商品をFBA納品するには、パートナーキャリアが使えなかったり、通常商品と同梱して発送ができなかったり、事前申請が必要だったり、返送方法が違ったりと色々と面倒くさいです。
※参考:危険物のFBA利用
逆にライバルが少ない傾向もあり、僕は危険物でもFBAを利用しています!
危険物審査中とはどのような状態?
商品の情報が不足していて危険物なのか、危険物ではないのか審査を完了できていない商品のことです。
このような状態にある商品は危険物審査中の商品となりFBA納品ができなくなってしまうようです。
Amazon側に商品の危険物情報がなく、出品者が誰も危険物情報を提供していない場合、このような状態となります。
危険物なのか危険物じゃないのか判断できていないからFBA倉庫で受け入れることができないみたいですね。
ちなみに自己配送だと普通に出品できます。
解除方法は?
対策は3つあります。
- 商品の安全データシート(SDS)を提出する
- 製品情報確認シートを提出する
- とりあえず自己配送で出品し、誰かが1か2をやってくれるのを待つ
3は根本的な対策ではないですね。笑
1と2について解説していきます!
1.安全データシート(SDS)の提出
安全データシート(SDS)とは化学物質を含んだ製品の有害性を記載した資料のことで、これをAmazonに提出すると危険物の判定が速やかに行われます。
Amazonのヘルプには「商品の安全データシート(SDS)はメーカーから入手できます」と記載されていますが、個人でメーカーに問い合わせてもおそらくもらえません。
僕が以前メーカーに問い合わせたときはそのようなものはありませんと言われました。笑
メーカーや代理店とつながりがあればこれをもらって提出するのが一番間違いないのですが、個人にはハードルが高いです。
ネット上に公開されているものもあるので、商品名+SDSでググってみましょう。
2.製品情報確認シートの提出
せどりの場合、このやり方が一番簡単です。
安全データシート(SDS)に代わる資料が製品情報確認シートになります。
この製品情報確認シートは様式をダウンロードして自分で必要事項を記入するのですが、商品が手元にあればすぐできるのでお手軽です!
僕が実際に作成した手順を紹介します。
※商品パッケージに「火気注意」などの注意表記があるかないかで記入方法が異なるので自分の商品に合った記入方法を参照してください。
2-1.製品情報確認シートのダウンロード
以下のページから製品情報確認シートの様式をダウンロードします。
ページ下の方に「製品情報確認シートをダウンロード」とあるので、クリックしてダウンロードしましょう。
※電池商品と電池以外商品でファイルが別なので注意
ダウンロードしたファイルに必要事項を記載していきます。
2-2.必要事項の記入
【3ページ目】
商品パッケージに注意文がある場合
商品パッケージに注意表記がある場合は、このページに記載が必要です。
- チェックボックス:チェックを入れる
- ASIN:該当する商品のASIN
- 商品名:該当する商品名
- 全ての成分リスト:商品パッケージに記載されている成分を全て入力
- 消防法の欄:消防法の第何類に該当するか(参考:消防法危険物について)
- エアゾールの欄:スプレーなどガスを含む商品は記載する(〇〇ガス+可燃性や〇〇ガス+35℃でググりましょう)
見てわかる通り非常に面倒です。エアゾールは商品パッケージに書いてあるガスをググればわかる項目ですが、消防法の適用を受けるかどうか、第何類に分類されるのかは正直自分で判断できません。
危険物の資格を持っている方ならわかるのかな?
このページは「いいえ」が自動で入力されます。
「消防法危険物について」のページを見て該当する表記がなければ「いいえ」のままでいいです。
商品パッケージに注意文がない場合
商品パッケージに注意表記がない場合は、このページは記入しなくて大丈夫です。
デフォルトで「いいえ」が入力されるので、そのままにしましょう。
【4ページ目】
商品パッケージに注意文がある場合
商品パッケージに注意表記がある場合は、このページは記入しなくて大丈夫です。
商品パッケージに注意文がない場合
商品パッケージに注意表記がない場合は、このページに記入が必要です。
- チェックボックス:チェックを入れる
- ASIN:該当商品のASIN
- 商品名:該当する商品名
- 全成分リスト:商品パッケージに記載の成分すべて
- ガスを含むか:含まない場合は「いいえ」
- 電池商品か:電池を含まなければ「いいえ」
ちょっとややこしくなってしまいましたが、
商品の外箱に「火気注意」などの注意表記がある場合は、1~3ページ目に記入
商品の外箱に注意表記がない場合は、1~2ページ目と4ページ目に記入
と覚えましょう!
- 1ページ目(必須):必要事項をそれぞれ入力
- 2ページ目(必須):商品パッケージを見て警告文がなければすべて「いいえ」にする
- 3ページ目(危険物の場合):商品が危険物と思われる場合は、このページに記載
- 4ページ目(非危険物の場合):商品が非危険物と思われる場合は、このページに記載
2-3.アップロード
作成したファイルを以下ページからアップロードします。
※ASINごとに送る必要があります。ファイルは一括で入力したもので大丈夫です。
以上で製品情報確認シートの提出は完了です。
危険物審査が完了しない場合の対策
製品情報確認シートを提出して、4~5営業日経過しても危険物審査が完了しないことがあります。
テクニカルサポートに問い合わせたところ・・・
当該商品につきましては、現在出品者様出荷となっておりFBAの在庫としての登録がございません為、危険物審査は行なっていないとのことでございました。
恐れ入りますが、該当商品につきましては「Amazonから出荷」に変換のみおこなっていただき変換後ご連絡いただきます様お願い申し上げます。
危険物審査が完了するまで出品者出荷(自己発送)で販売しようと思っていたのですが、この状態だと審査をしてもらえないようですね。
なので危険物審査をしてもらうにはFBA在庫として商品登録しておく必要があるようです。
審査完了まで自己発送で売りたい場合はSKUをもう一つ作成する必要があります。
在庫管理画面に、同じ商品で「FBAのSKU」と「自己発送のSKU」の2つがある状態にすればいいです。
審査が完了次第、「自己発送のSKU」を削除するといいですね。
製品情報確認シートを提出したけど審査が終わらないと困っている方は、確認してみてください。
まとめ
せどりの場合、安全データシートの提出は難しいので製品情報確認シートを作成して提出しましょう。
商品が危険物と思われる場合は、3ページ目に消防法やエアゾールの記載が必要となりハードルが高いです。商品に危険物の警告文がある場合は、自己発送で売るか、他販路でさばくのがいいと思います。
ただ、危険物の警告文がなく、非危険物と思われる商品でも危険物に指定されることがあります。僕はパッケージに危険物警告がない商品を申請しましたが、危険物指定されました。
結局、危険物かどうかの最終的な判断をするのはAmazonなので従うしかないです。覆すのは無理かと思われます。
危険物に指定されても、FBAは利用できるようになるので、危険物審査中の商品の状態よりは良いとプラスに考えていきましょう!