今回は物販ビジネスに取り組んでいく上で管理すべき数字と項目についてお話しようと思います。
数字の管理は面倒なのでやっていない人もいるかもしれませんが、稼いでいくためには必ず管理すべきです。
少し面倒な内容になるかもしれませんが、どうぞ最後までお付き合いください。笑
数字を管理することの重要性
物販ビジネスとは商品を仕入れて、仕入れ値より高く販売することで差額を利益として稼ぐビジネスです。
商品を仕入れる必要があるので最初は必ずマイナスからスタートします。(無在庫で販売する手法もありますがどのプラットホームでも規約違反となるのでおすすめしません)
稼いでいくためには月々の仕入れ額を上回る入金が必要となります。
現金仕入れをしている場合はキャッシュフローがわかりやすく、お金の増減が明確になるのですが、クレジットカードで仕入れをしている場合は注意が必要です。
カードで仕入れた代金は支払いが翌月になるのでお金の流れがわかりづらくなり、しっかり管理しないと仕入れにいくら使ったのかわからなくなります。
また、売上も商品が売れたその日に入金されるわけではありません。
Amazonの場合
- 商品が売れる
- 購入者が代金を支払う
- 商品が発送される(この時点で売上に計上)
- 2週間毎に振込手続きが開始
- 振込手続きから3営業日後に入金
このような流れなので購入者の支払いが遅れたり、土日をはさんだりすれば商品が売れてから入金されるまで3週間以上かかることもあります。
稼げていない人ほどこういったお金の管理ができていない傾向にあります。商品を仕入れてFBAに送って終わりではなく、追跡してお金の流れを明確化することが大切です。しっかりと管理していれば確定申告のときも楽になります。
管理すべき数字と項目
ビジネスとしてやっていくのであればこれは最低限必要という数字について挙げていきます。管理にはGoogleのスプレッドシートがおすすめです。操作性はエクセルとほぼ一緒で、クラウド上に保存するので常に最新版のものがPCでもスマホでも閲覧、編集でき、他の人に共有もできる優れたツールです。
仕入れに関する数字と項目
- 仕入れ額
- 仕入れ日
- 商品名
- ASIN
売上に関する数字と項目
- 商品売上
- 売却日
- 粗利
- 利益率
- 手数料
- 送料
- 販路
分析すべき項目
- 日別の仕入値・売上・手数料・粗利・利益率・在庫情報
- 月別の仕入値・売上・手数料・粗利・利益率・在庫情報
- 販路別の仕入値・売上・手数料・粗利・利益率
- 在庫金額
- 在庫期間
文字だけではイメージしづらいと思うので、実際に僕が管理しているものを例にして解説します。
2-9伝説のたけしさんが作成・配布してくださっているテンプレートをカスタマイズして使っています。
参考 せどりエクセル管理表テンプレートをプレゼント!稼ぐ力を学ぶ無料講座 2-9伝説分析に使うデータの入力
分析していくためのデータ入力用のシートです。入力のタイミングは商品を仕入れた時と商品が売れた時です。
商品を仕入れたときに赤枠で囲んだ仕入れ日、商品名、ASIN、仕入れ値を入力します。
商品が売れたら青枠で囲んだ売却日、売上、手数料、送料、販路を入力します
これらの項目を入力することで緑枠で囲んだ利益、利益率、在庫期間などが自動計算されるようにしています。
日別の各項目
▼仕入れベース
仕入れをベースとした各項目はこのようにまとめています。先ほど入力したデータから自動で引っぱってくるようにしているので自分で入力はしていません。
この日にいくら仕入れて、仕入れた商品のうち何個がまだ在庫として残っているかを把握できるようにしています。
売れていない商品も粗利益に計上されているので、この日に〇〇円分仕入れて実際いくらプラスになっているかがわかります。
キャッシュフローを把握できるのと、この日の仕入れはどうだったか振り返って分析もできます。
▼売上ベース
売上をベースとしたバージョンも管理しています。
こちらは売却日単位としているので、売れたものに対する評価になります。自分が利益率どれくらいで販売していくら利益を出せているかを把握できます。
まだ売れていない商品については計上されていないのでここで利益が出ていても実際には赤字ということもあるので注意が必要です。
月別の各項目
先ほどの月別バージョンです。こちらも仕入れベースと売上ベースで管理しています。月単位で把握できるので経営状況を把握するにはこちらを重視しています。
▼仕入れベース
仕入れベースの方では現在の在庫金額を把握できるようにしています。月単位での実際のキャッシュフローの把握ができます。
▼売上ベース
売上ベースの方では粗利の積み上げも出しています。こちらもまだ売れていない商品は計上されていないので注意が必要です。
販路別収益
販路別での収益の管理はこのようにしています。
各販路での販売状況が把握できます。こう見るとやはりAmazonの売れ行きはダントツですね!
メルカリ、ヤフオクでは利益率が良いです。
まとめ
数字の管理は手間がかかりますが、物販ビジネスではこのくらいの管理は必須だと思います。
今回僕が例で出したのは卸会社一社の仕入れ商品に対する管理に使用しているものです。卸仕入れに対する評価がしたかったのでせどりとは分けて管理しています。
仕入れ先ごとに評価したい場合はこのように複数で管理するのがいいでしょう。
プライスターなど売上を管理できるツールもありますが、計算されるのは売上ベースでの数字です。実際のキャッシュフローではありません。売上ベースの数字を把握することももちろん大切ですが、仕入れベースでの数字も管理して健全な経営をしていきましょう!